FX 両建て 手法は、危険?安全? 両建てのメリット、デメリットをチェック。

FXの両建て手法を調べている方へ

両建てとは、何なの?
FX会社が両建てを推奨していないのはなぜ?FXの両建ては危険なの?
FX両建て手法は、どのようなものがあるの?

FXで両建ては、取引方法を増やす手法(メリット)があります。
FXの両建ては、スプレッドが2倍となり投資家の取引コストが増えるデメリットがあります。
本記事は、一般的に使われている両建て、ベテラン投資家向け両建て、両建ての自動売買を紹介します。

本記事をすべて読むことで、FX両建て取引の知識が付き、投資手法の幅を広げトレードスキルがアップできると思います。

ひとこと

両建て取引は、お客様に不利な状況が生み出されるおそれがあります。証券会社等は、両建て取引の勧誘を行いません。
これは、業者が手数料稼ぎのため両建てを悪用したことと、ルール決めを行う側が投資家でないことからできた誤解を生む表現です。両建て取引を正しく理解している投資家は両建てを活用しています。ほかより有利になりたい方は、両建て知識を持つことをおすすめします。
両建て取引を行う場合は、十分に内容を理解しご自身の判断で慎重に取引していただきますようお願いいたします。(_ _*)

内容
FX 両建てとは
FX 両建てメリット・デメリット
FX 両建て手法

長文なので個人的な見解の結論を先に書きます。

見解の結論
  • 両建ては、気がつかずに使っている場合もある取引です。
  • 両建てを損失ブロックで使うのは、ベテランだけがすること。ベテラン以外は行わないこと。
  • トラリピ、ループイフダンでは、損失ブロックの両建てを行わないこと。泣く泣く損切り決済した方がよい。
  • 自動売買での両建ては、両建てを前提で開発された自動売買を使うこと。
  • トラリピ、ループイフダンは、両建て取引に向かない。

FX 両建てとは

両建て取引とは、同じ通貨ペアで「買いポジション」と「売りポジション」の両方を同時に持つ取引です。
・売りと買い両方保有
・同じ通貨ペア
が両建てです。

FX 両建てメリット・デメリット

両建てすると価格変動の影響を受けなくなる。

例えば、米ドル円を1万通貨、買いと売りの両方、新規注文した場合、
買い:1万通貨
売り:1万通貨
両建てをすることで、買いと売りの合計評価損益は±0円となり、両方の注文が成立した時点からの価格変動の影響を受けなくなります。

FX両建ての必要証拠金は、片方のみ。

同じ通貨ペアの売りと買い両方のポジションを持つ両建てがある場合、両建ての部分の必要証拠金は、売りと買いの必要証拠金を比較し多い額の方となります。
両建てで、売り建てした枚数(Lots)と買い建てした枚数(Lots)が異なる場合、以下の計算となります。

米ドル円を100円で1万米ドル買い建てしたポジションと、米ドル円を100円で3万米ドル売り建てしたポジションがあり両建てとなった場合、買いポジションと売りポジションの額を比較し多い方となります。
買い:100円×1万通貨=100万円
売り:100円×3万通貨=300万円
となるため3万米ドル売りの取引金額300万円を基準に必要証拠金が計算されます。
この時の買い:100円×1万通貨=100万円は、必要証拠金になりません。

日本のFX会社は、原則この両建て計算方法を採用しています。
ただし両建てを行う場合は、事前にFX会社に確認するのが安全です。
FX会社へ「両建て時の必要証拠金計算方法を教えてください。」と質問すると回答が来ます。

FX両建ての取引コストは2倍になる。

両建ては「経済合理性を欠くおそれがある取引」と言われる原因を説明します。
スプレッドは、FX取引の主なコストです。
両建ては、買いでスプレッドが発生し、売りでスプレッドが発生するので、片方のみの取引と比べ取引コストが2倍となります。
また、スワップポイントも売り買い両方で発生します。
例えば、スワップポイントが
買いポジション +10 ポイント
売りポジション -15 ポイント
の場合、両建て(売り買い同じ量)すると
+10 -15 = -5
となりスワップポイントはマイナスとなります。
ほとんどの場合、同じ通貨ペアのスワップポイント買いと売りを合計するとマイナスとなります。

FX 両建て 手法

ここでは、一般的に使われている両建て、ベテラン投資家向け両建て、両建ての自動売買を紹介します。

中長期ポジションを持ちながら短期の売買。

両建ての一般的な使われ方です。

中長期で上昇トレンドであると予想し買いポジションを建てました。
中長期が上昇トレンドの場合、短期は下降します。
そこで、売りの短期取引を行います。
この場合、買いポジションを保有した状態で、売りポジションを保有しますので、両建て取引となります。
この両建ては、一般的にあり得る取引と思います。
FXは、売り、買いの両方が、一般的にスプレッドのコストで取引できるので、両建てを自然に行っている方もいるかと思います。

 

両建てで評価損益を固定

含み損の増減を固定でき、損失確定を回避する方法です。
両建ては、売り買い両方の注文が成立した時点から価格変動の影響を受けなくなります。価格が変動しても買いと売りの合計評価損益が±0円になるためです。
この原理を使い含み損の拡大を防ぐ事ができます。(含み益も拡大しません。)
この方法は、ベテラン投資向けです。実際のトレードでは、両建てを解除するタイミングが難しいためです。
相場の予想が得意でない方は、この両建て手法は使わず、含み損ポジションを損切り(損失を確定)し、改めて新規ポジションを建てるトレードを推奨します。
両建てによる評価損益固定のトレードを例で説明します。

上昇すると予想し買いポジションを持ちました。
その後、相場が下降し買いポジションの含み損が拡大していきました。
下降は短期的で上昇に反転すると予想しています。しかし、含み損の拡大を防ぐため売りポジションを建て(両建て)評価損益を固定しました。
この両建てを行った時点から、買いポジションの評価損(含み損)が拡大しても、売りポジションの評価益(含み益)が拡大するため、評価損益の合計が±0円となります。
その後、相場が上昇し売りポジションを決済しました。この時点で両建ては解除されました。
そして、買いポジションも決済してトレード終了となります。

FX会社により、両建てができる、できないがあります。取引ツールの設定変更で両建てができるFX会社もあります。
両建て取引の可否は、各FX会社へお問い合わせください。
両建て取引が可能な会社
多くのFXで可能です。

両建てをレンジ相場(横ばいトレンド)で使う

両建てをグリッドトレード(等間隔に規則的に売り買いを繰返す取引)に適用した手法です。
※ここからは東岳証券の自動売買ARTを参考とした説明となります。
2段階で説明します。

グリッドトレード(両建てしない場合)の売買方法

規則的な間隔をレートが通過すると新規注文と決済指値(利食い)注文を実行します。
決済注文が成立後、レートが再度、規則的な間隔を通過すると、新規注文と決済指値(利食い)注文を実行します。これらを繰り返し行います。

グリッドトレードで新規注文を買いのみ行った場合は、上昇相場で利益が確定していきます。
下降相場では、含み損が拡大していきます。

図:新規注文を買いのみ行った場合

このグリッドトレードを両建て(売りと買いの両方を実施)した場合、相場が上昇、下降の両方で利益確定していきます。
相場が上昇しても下降してもレンジ幅相当の含み損が発生します。

図:新規注文を買い売りの両方にした場合

グリッドトレードは、売買を定期的に繰返すためプログラムによる自動売買が普及しています。
両建てのグリッドトレード(自動売買)のMT4 EAがあります。

この両建てグリッドトレード(自動売買)の運用成績が公開されています。

MT4 EA ほったらかしでガンガンあげるでハニカムグリッド