MT4EAエディタ「移動平均線1本クロス」サンプルファイル(MA-1Line)
MT4EAエディタで作成したMT4 EAのソースファイルとMT4EAエディタのロジックファイルを公開しています。
MT4EAエディタを使ったEA開発の参考にお使いください。
MT4EAエディタは有料です。こちらで販売されています。
※本記事へのリンクは歓迎します。複製転載は禁止です。
Contents
MT4EAエディタ「移動平均線 1本クロス」のロジック
代表的なテクニカル指標のひとつである「移動平均線(Moving Average)」を使用した自動売買です。「移動平均線」とは、ある一定期間の「為替レート」(通常は終値)の平均を結んだ線です。
このMT4 EAは、「移動平均線」を中心に「為替レート」が上下する性質を利用し「移動平均線」と「為替レート」がクロスした時に売買を行います。
「移動平均線(Moving Average)」について詳しくは、MT4のヘルプを参照ください。
ヘルプの表示方法:MT4画面上メニュー > ヘルプ > ヘルプ・トピックス > 目次 > 分析 > Moving Average
使用テクニカル指標
移動平均線(Moving Average)1本
新規注文の条件
・買いエントリー条件
移動平均線(1本)を為替レートが下から上に抜けたら、新規買い注文を行います。
・売りエントリー条件
移動平均線(1本)を為替レートが上から下に抜けたら、新規売り注文を行います。
決済注文の条件
・買いポジションのイグジット条件
移動平均線(1本)を為替レートが上から下に抜けたら、決済注文を行います。
・売りポジションのイグジット条件
移動平均線(1本)を為替レートが下から上に抜けたら、決済注文を行います。
<買い注文の例>
<売り注文の例>
MT4 EA パラメーター
[MaxBuyPosition]
買いポジションの最大保有数です。未決済注文の保有可能数を設定します。
「1」を設定した場合は、ひとつの新規注文が決済されたら次の新規注文がされます。
[MaxSellPosition]
売りポジションの最大保有数です。未決済注文の保有可能数を設定します。
「1」を設定した場合は、ひとつの新規注文が決済されたら次の新規注文がされます。
[Lots]
新規注文時の注文量です。0.01 Lots = 1000通貨です。
0.01 Lotsの証拠金(最小額目安)は、レバレッジ25倍の場合、約5,000円です。
[Slippage]
許容するスリッページです。
pipsで設定します。pipsとは、為替レートの単位です。ドル円の場合、5銭が5pipsです。
スリッページとは、注文した為替レートと実際に約定された為替レートの差のことです。相場の変動が大きい場合等は、スリッページが発生する可能性があります。
スリッページ対策として、スリッページの限度幅をpipsで設定します。
[MaxSpread]
許容するスプレッドです。
pipsで設定します。pipsとは、為替レートの単位です。ドル円の場合、5銭が5pipsです。
[Magic]
マジックナンバーです。MT4のEAで使用する注文管理番号です。
MT4のEAを複数稼働させる場合は、マジックナンバーが重複しないよう設定します。
[Period]
期間です。
移動平均線の値を計算する期間(時間足のバーの数)を設定します。
[Shift]
表示移動です。
移動平均線を右(未来の時間方向)に移動します。移動するバーの数を設定します。
通常「0」に設定します。
[Method]
移動平均線の種類です。
移動平均線の種類を番号で設定します。
0:SMA(単純移動平均線)
1:EMA(指数移動平均線)
2:SMMA(平滑移動平均線)
3:LWMA(線形加重移動平均線)
[Apply]
適用価格です。
移動平均線を計算するレートを設定します。
0:Close(終値)
1:Open(始値)
2:High(高値)
3:Low(安値)
4:Median(高値と安値の中間値)
5:Typical(高値、安値、終値の平均値)
6:Weighted(高値、安値、終値×2の平均値)
「7」以上は設定不可です。設定した場合、注文が実行されません。
通常「0」に設定します。
その他
・移動平均線の時間軸
移動平均線の時間軸は、MT4 EAを実行したチャートと同じになります。MT4のEAを実行しているチャートの時間軸を変更するとEAが停止する場合があります。これは、MT4のオプションで設定変更できます。
・損切り
新規注文したポジションには、損失が増加したときに損失を確定(決済注文)するストップロスが設定されています。
・注文間隔の制限
新規注文が成立後、次の新規注文を実行させない期間(バーの数)が設定されています。これは、新規注文と決済注文が短期間で行われたときに、休止期間を入れる機能です。
・移動平均線と為替レートのクロス判定は、現在値のひとつ過去に設定しています。
MT4EAエディタの記述
MT4EAエディタには、MT4EAエディタで設定したロジックをテキスト形式でコピーする機能があります。これを見ると、MT4EAエディタの設定内容がわかります。
初期ポジション数 0.01
同時最大保有数 買い1 売り 1
両建ての禁止 なし
複利運用 なし
マジックナンバー以外を管理 なし
全通貨を管理 なし
買い条件
1, ●比較 01,Moving Average,val_1,1 > 01,Moving Average,val_1,2 であれば
2, ●クロス レート値,終値,1 > 01,Moving Average,val_1,1 であれば
3, <買い注文 初期ロット×1 ストップ:100 足注文制限:1 Com:MA-1Line >
4, +
5, +
6, +
売り条件
7, ●比較 01,Moving Average,val_1,1 < 01,Moving Average,val_1,2 であれば
8, ●クロス レート値,終値,1 < 01,Moving Average,val_1,1 であれば
9, <売り注文 初期ロット×1 ストップ:100 足注文制限:1 Com:MA-1Line >
10, +
11, +
12, +
買い決済条件
13, ●クロス レート値,終値,1 < 01,Moving Average,val_1,1 であれば
14, <買い全決済注文 Com:MA-1Line >
15, +
16, +
売り決済条件
17, ●クロス レート値,終値,1 > 01,Moving Average,val_1,1 であれば
18, <売り全決済注文 Com:MA-1Line >
19, +
20, +
MT4EAエディタのロジック ファイルとそのEAソースファイルをダウンロード
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クリック後「プレビューできません。」の下にある「ダウンロード」をクリックすると保存できます。
MT4EAエディタの開発者さんは、他にもMT4用の便利ツールを出品しています。
ご興味ある方はこちら。
移動平均線1本クロスを使いたいのですが、EAソースファイルを使えばよろしいでしょうか??
ロジックファイルも組み込まないとダメなのでしょうか??
MT4でEAを実行させるだけならEAソースファイルのみで実行できます。
MT4EAエディタで売買ルールを改良したい場合には、MT4EAエディタのロジックファイルを使います。