MT4EAエディタ 移動平均線 2本クロス サンプルファイル MA-2Line.mql4

MT4EAエディタ「移動平均線2本クロス」サンプルファイル(MA-2Line)

MT4EAエディタで作成したMT4 EAのソースファイルとMT4EAエディタのロジックファイルを公開しています。
MT4EAエディタを使ったEA開発の参考にお使いください。
MT4EAエディタは有料です。こちらで販売されています。

前回は、移動平均線が1本のMT4 EAを紹介しました。今回は、移動平均線が2本のMT4 EAです。移動平均線のゴールデンクロス、デッドクロスによる自動売買です。MT4 EAのパラメーター(移動平均線の期間)を調整することでミニ ゴールデンクロスやミニ デッドクロスに変更もできます。

MT4ストラテジーテスターで損益シミュレーションもできますので、相場の探求ができます。
MT4EAエディタのロジック ファイルもダウンロードできます。
ファイルのダウンロードは、ページの一番下にあります。

※本記事へのリンクは歓迎します。複製転載は禁止です。

MT4EAエディタ「移動平均線 2本クロス」のロジック

代表的なテクニカル指標のひとつである「移動平均線(Moving Average)」を使用した自動売買です。「移動平均線」とは、ある一定期間の「為替レート」(通常は終値)の平均を結んだ線です。
このMT4 EAは、期間が異なる2本の「移動平均線」を使用し、期間が長い「移動平均線」を中心に期間が短い「移動平均線」が上下する性質を利用し「移動平均線」がクロスした時に売買を行います。

「移動平均線(Moving Average)」について詳しくは、MT4のヘルプを参照ください。
ヘルプの表示方法:MT4画面上メニュー > ヘルプ > ヘルプ・トピックス > 目次 > 分析 > Moving Average

使用テクニカル指標

移動平均線(Moving Average)2本

新規注文の条件

・買いエントリー条件
「中期の移動平均線」を「短期の移動平均線」が下から上に抜けたら、その時の為替レートで新規買い注文を行います。

・売りエントリー条件
「中期の移動平均線」を「短期の移動平均線」が上から下に抜けたら、その時の為替レートで新規売り注文を行います。

決済注文の条件

・買いポジションのイグジット条件
「中期の移動平均線」を「短期の移動平均線」が上から下に抜けたら、その時の為替レートで決済注文を行います。

・売りポジションのイグジット条件
「中期の移動平均線」を「短期の移動平均線」が下から上に抜けたら、その時の為替レートで決済注文を行います。

<買い注文の例>

<売り注文の例>

MT4 EA パラメーター

[MaxBuyPosition]
買いポジションの最大保有数です。未決済注文の保有可能数を設定します。
「1」を設定した場合は、ひとつの新規注文が決済されたら次の新規注文がされます。

[MaxSellPosition]
売りポジションの最大保有数です。未決済注文の保有可能数を設定します。
「1」を設定した場合は、ひとつの新規注文が決済されたら次の新規注文がされます。

[Lots]
新規注文時の注文量です。0.01 Lots = 1000通貨です。
0.01 Lotsの証拠金(最小額目安)は、レバレッジ25倍の場合、約5,000円です。

[Slippage]
許容するスリッページです。
pipsで設定します。pipsとは、為替レートの単位です。ドル円の場合、5銭が5pipsです。
スリッページとは、注文した為替レートと実際に約定された為替レートの差のことです。相場の変動が大きい場合等は、スリッページが発生する可能性があります。
スリッページ対策として、スリッページの限度幅をpipsで設定します。

[MaxSpread]
許容するスプレッドです。
pipsで設定します。pipsとは、為替レートの単位です。ドル円の場合、5銭が5pipsです。

[Magic]
マジックナンバーです。MT4のEAで使用する注文管理番号です。
MT4のEAを複数稼働させる場合は、マジックナンバーが重複しないよう設定します。

[Short_Period] [Middle_Period]
Short_Periodは、短期移動平均線の期間です。Middle_Periodは、中期移動平均線の期間です。
移動平均線の値を計算する期間(時間足のバーの数)を設定します。

[Short_Shift] [Middle_Shift]
Short_Shiftは、短期移動平均線の表示移動です。Middle_Shiftは、中期移動平均線の表示移動です。
移動平均線を右(未来の時間方向)に移動します。移動するバーの数を設定します。
通常「0」に設定します。

[Short_Method] [Middle_Method]
Short_Methodは、短期移動平均線の種類です。Middle_Methodは、中期移動平均線の種類です。
移動平均線の種類を番号で設定します。
0:SMA(単純移動平均線)
1:EMA(指数移動平均線)
2:SMMA(平滑移動平均線)
3:LWMA(線形加重移動平均線)

[Short_Apply] [Middle_Apply]
Short_Applyは、短期移動平均線の適用価格です。Middle_Applyは、中期移動平均線の適用価格です。
移動平均線を計算するレートを設定します。
0:Close(終値)
1:Open(始値)
2:High(高値)
3:Low(安値)
4:Median(高値と安値の中間値)
5:Typical(高値、安値、終値の平均値)
6:Weighted(高値、安値、終値×2の平均値)
「7」以上は設定不可です。設定した場合、注文が実行されません。
通常「0」に設定します。

その他

・移動平均線の時間軸
移動平均線の時間軸は、MT4 EAを実行したチャートと同じになります。MT4のEAを実行しているチャートの時間軸を変更するとEAが停止する場合があります。これは、MT4のオプションで設定変更できます。

・損切り
新規注文したポジションには、損失が増加したときに損失を確定(決済注文)するストップロスが設定されています。

・注文間隔の制限
新規注文が成立後、次の新規注文を実行させない期間(バーの数)が設定されています。これは、新規注文と決済注文が短期間で行われたときに、休止期間を入れる機能です。

・移動平均線と為替レートのクロス判定は、現在値のひとつ過去に設定しています。

MT4EAエディタの記述

MT4EAエディタには、MT4EAエディタで設定したロジックをテキスト形式でコピーする機能があります。これを見ると、MT4EAエディタの設定内容がわかります。

初期ポジション数 0.01

同時最大保有数 買い1 売り 1

両建ての禁止 なし

複利運用 なし

マジックナンバー以外を管理 なし

全通貨を管理 なし

買い条件

 1, ●比較 02,Moving Average,val_1,1 > 02,Moving Average,val_1,2 であれば

 2,  ●クロス 01,Moving Average,val_1,1 > 02,Moving Average,val_1,1 であれば

 3,   <買い注文 初期ロット×1 ストップ:100 注文制限:1 Com:MA-2Lines >

 4,   +

 5,  +

 6, +

売り条件

 7, ●比較 02,Moving Average,val_1,1 < 02,Moving Average,val_1,2 であれば

 8,  ●クロス 01,Moving Average,val_1,1 < 02,Moving Average,val_1,1 であれば

 9,   <売り注文 初期ロット×1 ストップ:100 注文制限:1 Com:MA-2Lines >

10,   +

11,  +

12, +

買い決済条件

13, ●クロス 01,Moving Average,val_1,1 < 02,Moving Average,val_1,1 であれば

14,  <買い全決済注文  Com:MA-2Lines >

15,  +

16, +

売り決済条件

17, ●クロス 01,Moving Average,val_1,1 > 02,Moving Average,val_1,1 であれば

18,  <売り全決済注文  Com:MA-2Lines >

19,  +

20, +

MT4EAエディタのロジック ファイルとそのEAソースファイルをダウンロード

ウイルスチェック済みです。Googleドライブにアップしています。
クリック後「プレビューできません。」の下にある「ダウンロード」をクリックすると保存できます。

MT4EAエディタのロジック ファイルをダウンロード

MT4 EAソースファイルをダウンロード

MT4EAエディタの開発者さんは、他にもMT4用の便利ツールを出品しています。
ご興味ある方はこちら。

2件のコメント

  1. MA-2Linesでバックテスト出来ないのですが、指定ペアや時間足の指定があるのでしょうか?
    また、リアル口座で実際に利用出来ますか?

    1. こちらでMA-2Linesのバックテストを行ってみましたが、正常にできました。
      また、本EAには、通貨ペアの指定や時間足の指定がありません。
      考えられる原因の想定ですが、ヒストリカルデータが取得できていない場合があります。
      バックテストする通貨ペアのチャート(1分足)を表示し過去にスクロール(約1ヵ月できます)します。これでMT4にチャートに表示された期間のヒストリカルデーターが保存されます。
      その後バックテストを1分足でここなってみてください。
      本EAはリアル口座でも実行できます。ただし、はじめにバックテストにてMAのパラメーターを調整することを強く推奨します。

古川 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)