FXの時間帯別、値動きの特徴 通貨ペア別30分毎の価格変動幅グラフ
FXは、どの時間帯に取引するのが良いのか?
Contents
FXは、取引の主体国が次々と世界中を移動している。
FXは、銀行などの金融機関がネットワークで結ばれオンライン上で取引しています。FXが24時間取引できるのは、取引の主体国が次々と世界中を移動しているからです。
主体国の移動は、世界市場を大きく4つに分類し時間の経過とともに移動していきます。
スプレッドが広がる時間
日本時間(GMT+9) 5:00~8:15
冬時間(GMT+2) 22:00~1:15
夏時間(GMT+3) 23:00~2:15
※スプレッドが広がる時間は、FX会社により異なります。
FXの取引主体地域の分類
1.オセアニア市場(ウェリントン、シドニー)
2.アジア市場(東京、香港、シンガポール、バーレーン)
3.ヨーロッパ市場(ロンドン、フランクフルト、チューリッヒ)
4.ニューヨーク市場(ニューヨーク)
FXには世界三大為替市場がある。
FXの世界三大為替市場は、東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場です。
この3つの市場は、市場参加者が多く取引高も多いという特徴があります。
世界の為替市場の取引高、市場順位
1位:ロンドン市場
世界最大の取引高です。全体の37.1%のシェアを占めています。
2位:ニューヨーク市場
19.4%
3位以降:
シンガポール7.9%
香港6.7%
日本6.1%
通貨ペア取引高順位
1位:ユーロ/米ドル 23%
2位:米ドル/円 18%
FXは、値動きが大きくなる時間帯を狙う。
FXは、24時間、常に相場が大きく動いていません。相場が動きやすい時間帯と、相場があまり動かない時間帯があります。FXで大きく利益を狙うには、値幅が大きく変動する必要があります。そのため、値動きが大きくなる時間帯でトレードすることがポイントになります。
値動きが大きくなるということは、その時間帯に市場参加者が多く集まり売買が活発に行われることです。
24時間のなかで市場参加者が多く集まり、値動きが大きくなりやすい時間帯が東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場です。
また、各通貨には、マザーマーケットと呼ばれ、その通貨が最も活発に取引される市場があります。例えば、円は東京市場、ユーロはロンドン市場、ドルは比較的まんべんなく取引されますが、ニューヨーク市場でさらに取引が加速します。
世界三大為替市場の特徴
東京時間
8時から15時
ボラティリティ 中
東京時間は、横ばいトレンド(レンジ相場)が多いという特徴があります。外国為替市場が大きく動くようなニュースが発表されることも少ないため、大きなトレンドの発生が少ないです。
ロンドン時間
15時から21時
ボラティリティ 高
ロンドン時間は、東京時間、ニューヨーク時間と取引時間が被るということもあり、非常に多くの取引量があります。値動きも活発にため、トレードによる収益チャンスが多いと言えます。ロンドン時間がオープンすることに合わせて、外国為替市場では東京時間での取引の流れに逆らった値動きとなるという特徴もあります。
ニューヨーク時間
21時から6時
ボラティリティ 高
ニューヨーク時間は、ロンドン時間と同様に値動きが活発になりやすい時間帯ですロンドン時間に入り、欧州各国の経済指標が発表されると、その結果に相場の動きが左右され、それがニューヨーク時間の相場にも影響します。米国の経済指標は、米ドルの値動きに直接的な影響を与えます。為替市場の基軸通貨である米ドルの値動きは、米ドルが絡まない他の通貨ペアにも影響を及ぼします。
FX通貨ペア別、値動きが大きい時間帯(10年間のデーターから30分おきの平均値)
通貨ペア別、時間帯のボラティリティを数値やグラフで見られるWebサイトは、若干ありますが、満足する情報は自分で作成するしかありません。
FX通貨ペア別、過去10年間の30分毎、夏・冬時間別の価格変動幅です。
過去10年間の価格で外れ値(異常値)も除外し平均値を30分間隔で出しました。
本情報の作成には、多くの時間がかかりました。貴重な情報です。コピー転載は、禁止です。加工し新しい情報を作成し掲載する場合も、情報元として本記事の紹介とリンクを掲載してください。
FX通貨ペア別、過去10年間の30分毎、夏・冬時間別の平均価格変動幅(外れ値除去済み)
期間:2008/05/31~2018/05/31 (10年間)
時間軸:30分足(Bid)
時間:日本時間
ヒストリカルデーター:デューカスコピー・ジャパン
夏時間の期間:4月1日から10月末日
冬時間の期間:11月1日から2月末日
※3月の1ヶ月間は、使用していません。
外れ値(異常値)の削除:最小値から2%、最大値から2%を除去(全データの96%を使用)
数値の単位:point(1point=0.1pips=0.1銭)
変動幅の計算:高値-安値
数値:変動幅の平均値
エスセルで分析したいなら
数値をGoogleスプレッドシートで見られます。ダウンロードもできます。
FX通貨ペア別、過去10年間の30分毎、夏・冬時間別の平均価格変動幅(外れ値除去済み)
FX通貨ペア別10年間(外れ値除去)30分毎の価格変動幅平均グラフ
ユーロ/米ドル
冬時間
夏時間
米ドル/円
冬時間
夏時間
英ポンド/米ドル
冬時間
夏時間
米ドル/スイスフラン
冬時間
夏時間
豪ドル/米ドル
冬時間
夏時間
米ドル/カナダドル
冬時間
夏時間
ユーロ/英ポンド
冬時間
夏時間
ユーロ/円
冬時間
夏時間
スイスフラン/円
冬時間
夏時間
カナダドル/円
冬時間
夏時間
豪ドル/円
冬時間
夏時間
英ポンド/円
冬時間
夏時間
作成方法
FX 時間帯別 価格変動幅の作成方法(要点)をご紹介します。
本作業は、Windows PCでエクセルを使い行っています。
ヒストリカルデータの入手
ヒストリカルデーターは、デューカスコピー・ジャパンの取引システムから過去10年分の30分足データーをダウンロードし使用しました。
日付と時刻がスペースで区切られている場合の対処方法
レート情報(4本値)のCSVファイルは、エクセルで開くと日付と時刻がひとつのセル内でつながっている場合があります。
日付と時刻は、別々のセルに分ける必要があります。
対処方法
エクセル > 上段メニューのデータ > テキストファイル
レート情報(4本値)のCSVファイルを選択 > インポート > カンマやタブなどの区切り文字によってフィールドごとに区切られたデータ
次へ >
カンマとスペースにチェック
> 次へ > 完了
年月日の区切り「.」(ドット)を「/」(スラッシュ)に変更する方法
年月日が「.」(ドット)で区切られている場合、エクセルは、日付として認識していません。
年月日の区切りを「/」(スラッシュ)に変更すると日付として認識されます。
「.」(ドット)を「/」(スラッシュ)に変更する方法
年月日の列のみ選択(列「A」をクリック)
注意:年月日の列のみ選択し置換を実施してください。
エクセル上段メニュー > 検索と選択 > 置換
検索する文字列に「.」(ドット)を入力
置換する文字列に「/」(スラッシュ)を入力
すべて置換をクリック
日時形式(YYYY_MM_DD_hh:mm:ss)を年月日と時刻に分離する方法
※本説明では、「 」(スペース)を「_」(アンダースコア)で表記しています。
エクセルのひとつのセルに「YYYY_MM_DD_hh:mm:ss」で日時データがあるとします。
これを、年月日セルと時刻セルに分離します。
年月日+時刻の行をもうひとつ複製します。
列を「コピー」後、「コピーしたセルを挿入」します。
年月日列を作成する方法
列を選択
エクセル上段メニュー > 検索と選択 > 置換
検索する文字列:_??:??:??
置換後の文字列:(※空白)
列から時刻が取り除でました。
時刻列を作成する方法
複製した列を選択
エクセル上段メニュー > 検索と選択 > 置換
検索する文字列:????_??_??_
置換後の文字列:(※空白)
変動幅の計算式
変動幅(pips)=高値-安値
計算式を楽に適用する方法(行が多い場合)
データが入力されている最終行に移動します。
値が入っているセルにカーソルを移動し、
キーボード操作: Ctrl + 矢印
最終行の変動幅のセルに計算式を設定します。
例 =D2-E2
計算式を変動幅列に適用します。
キーボード操作: Ctrl + C (コピー)
キーボード操作: Ctrl + Shirt + 矢印 (選択)
キーボード操作: Ctrl + V (貼り付け)
外れ値(異常値)の除外方法
データ全体に対し最大値から一定の割合、最小値から一定の割合を外れ値(異常値)として除外します。
相場は、時に大暴落などします。この大暴落のレートを取り込むと標準的な傾向に偏りが生まれます。そのため外れ値(異常値)を取り除きます。さらに、レートデータそのものに異常値が混入していた場合も、本処理で取り除けます。
外れ値(異常値)の除外方法
エクセルで変動幅の列を昇順、降順に並び替え後、手動でデータを削除しています。
レートデータが30分足の場合、1年分は約12,480行あります。
最大値から1%、最小値から1%を除外する場合は、12,480の1%、125行を削除します。
サマータイム
中央ヨーロッパとイギリスの夏時間
3月最終日曜日から10月最終日曜日
例) 2018年3月25日(日)から2018年10月28日(日)
米国の夏時間
3月第2日曜日から11月第1日曜日
例) 2018年3月11日(日)から2018年11月4日(日)
夏時間、冬時間、除外月を表示させるエクセル関数
夏時間の期間は、ヨーロッパと米国で異なります。
そのため、ここでは、3月の1カ月間を集計から除外し、夏時間と冬時間を分ける方法を紹介します。
夏時間の期間は、4月1日から10月末日で実施。
冬時間の期間は、11月1日から2月末日で実施。
各月に対し夏時間、冬時間、除外月を表示させるエクセル関数です。
=CHOOSE(MONTH(A2),”冬時間”,”冬時間”,”3月”,”夏時間”,”夏時間”,”夏時間”,”夏時間”,”夏時間”,”夏時間”,”夏時間”,”冬時間”,”冬時間”)
MONTH関数で年月日セルの月を見ます。
CHOOSE関数で、月が1から12までに対し、表示する文字を指定しています。
エクセル ピボットテーブルとピボットテールをグラフ表示
エクセルのピボットテーブルで、30分毎の変動幅(平均値)を表にします。
次に、そのピボットテーブルをグラフで表示します。